bowbow’s diary

家族ノカタチ

高齢者の日常生活で気付きにくい認知症の特徴 レビー小体型認知症

No.11

 

パーキンソン病だと思っていた姑が

実はレビー小体型認知症だったと診断されるまでに15年以上です。

何故、15年以上もかかってしまったのか

何故、気が付かなかったのかは

日常の生活に当たり前に存在していたからです。

レビー小体型認知症 医師から伝えられた特徴)

1.便に執着する。

便秘に悩まされるなんて誰にでもある事です。

姑は長い事便秘薬を服用していました。

でもこれがどんどん酷くなっていくのです。

何が酷いかというと便秘でもないのに便秘だと言い張り

病院へ連れて行ってと騒ぎ出すのです。

一応病院へ行くと浣腸で出してもらうのですが

翌日も病院へ連れて行けと騒ぎ出すのです。

それが数年間続いたかと思うと

今度は死ぬほどお腹が痛いと毎日言うようなりました。

毎日ですよ!デイサービスへ行っても

死ぬほど痛い!助けてくれ~と。

2.REM睡眠行動障害

夜に眠れないのも高齢者になれば睡眠時間は短くなるのは極々当たり前です。

姑はイビキも凄いのですが寝言も酷くて

私も寝言を言うらしく

寝方の特徴なんて人それぞれありますよね

高齢者は体力も衰えるからお昼寝はするし

夜はトイレに何回もいきますよね。

3.左右に傾いて座る

姑はソファーにどっぷりと腰掛てクッションをひじ掛けに

足はテーブルの上に投げ出しくつろぐ。

これが通常の姿勢でした

普段からシャキッとしていないんですよw

もし自宅でも背筋を伸ばして座る場面が多い方なら

座り方が傾き始めていたら要注意です!

4.小股で歩く

姑は着物を着た踊り?を習っていたとかで

元々小股で歩きます

手も前に添える感じに歩く人だったらしく

夫に歩き方変わった?って聞いても変わってないといっていました

5.パーキンソン病のような症状がある。

手足の震えがありましたが、痛いとか、かゆいとかもないし

子供の頃から高齢者の震えは見ていたので

重い病気と思っていなかったんですよね

本人は気にしているようでしたが

震えない時もあるので

それ程深刻な病気ではないと思っていたと思います

6.表情の乏しさ

姑って顔が怖いんですよw

めちゃくちゃ怖い顔なんです

眉間のしわを見ると深い溝のしわがいくつもあって

特に食事をするときなどはとても怖い顔なんですよね

苦痛に歪んだ表情をするんです

ずっとずっと前から

レビー小体型認知症だったとすれば

不安と恐怖を常に感じるらしく

それが怖い顔になったのではないかという事でした

私は姑を始めてみた時、怖いと感じましたし

いつも無表情だったので顔から圧をいつも感じていて

不機嫌でいる姑が嫌いでしたね

何がそんなに面白くないの?何が不満なの?いい加減にしてほしい!

と思っていました

本人は鏡を見る時は

おすましするので自分では気が付かないと思います

写真も笑顔を作るので気が付きません。

家族や他人がみて感じとることが一番ですね!

ただ

姑はナルシシズムで他人に対して共感力が乏しく

コミュニケーション能力も大分低かったので

普段から不機嫌な人で

無表情は他人に対して興味関心がない人と思っていましたね。

7.筋肉の硬直

筋肉が硬く、弾力性がなくなって関節の可動域が狭くなる特徴も

高齢者になると転ぶことだってあるわけで・・・

昔から家事をしない姑は家の中では座りっぱなしでした。

夫に言わせると若い頃から

何かを取りに行くのが面倒な人と言っていましたし

根っからの面倒くさがり屋なのです

まず家族の前では動かないのですよ

8.認知機能の変動

認知機能が日によって大きく変動するらしいのですが

「今日は何日?」と何度も聞いたかと思えば

翌日はしっかり理解しているなんてことはいつもで

かまってほしくて何度も聞くものだと思っていましたし

時にボケたふりをするのもわざとだと思っていました

家族に対しての抵抗や不満の解消だったり

寂しさの表れだったりもするのかな?心配してほしい

多かれ少なかれ「かまってちゃん」になりますよ

姑はわざとの時も頻繁でしたけどね。

9幻視

非常に生々しい幻視が起こり

玄関の靴はいつも見ていましたし

泥棒がいると言って恐怖で怯えたようになっていました

昔、お祭り泥棒がいたらしく

お祭りに出かけている隙に家に忍び込んで盗まれたことがあって

その事を今でも心配しているのかと思っていました

日中は姑一人でお留守番でしたから。

 

本当に特徴が解りずらかったんですよね

特に姑の性格や普段の生活からでは気が付きませんでした。

病気の知識を知ろうとしなかった訳ではありませんが

こんなに日常の生活の中に隠れているものかと驚きです

 

私の姑は特に聞く耳のない性格で

そんな人ほど思い込みが激しく

医師の話すことより、自分の訴えに一生懸命で

自分の訴えに対して薬だ出されると思っていたんでしょうね

病気の特徴も殆ど理解していませんし

理解しようとも思っていませんでした。

動作がより遅くなって

転倒するようになって

体が硬直して

よだれをダラダラ流すようになって

家族も姑の病気にやっと気が付いて向き合いました。

 

よく高齢者による自動車での事故を見聞きしますが

アクセルとブレーキの誤認

道路の逆走とかね

おそらく家族も本人も

認知症である事や運動機能が衰えてしまっている事に気が付かないで

過ごしている方も多いかと思います。

自分は大丈夫って思いたいのでしょうが

レビー小体型認知症や殆どの認知症の特徴は

日常の生活では気が付きにくいんです