bowbow’s diary

家族ノカタチ

神経内科からの処方で姑の健康が改善!更なる苦悩【判断力の低下】

No.14

 

姑は薬をいつもいじっていました。

神経内科から出される

朝、昼、夕、夜寝る前の2か月分と

近所の総合病院から出される

朝、昼、夕、夜寝る前の2か月分と

気が付けば凄い量の薬です。

 

歩行も困難で全身硬直していた姑でしたが

新しく通った神経内科で処方された薬を飲み始めると

歩けるようになり食事も食べれるようになり

半年かかりましたが大分以前の様子と同じようになりました。

 

私もケアマネに紹介されて

本当に良かったと思いました。

姑は新しく通い始めた神経内科をとても気に入り

少し緊張感をもっていつも行っていました。

何かわからないけどいいところを見せようと思うのか

洋服を前日から選び

午後からの予約診療なのに朝は早起きをして

午前中いっぱいかけて

入れ歯を磨いたり

髪をとかしたり

いつもならぐでっと座るソファーも心なしかシャキッと座り

顔もスンとした表情をしていました。

 

今まで病院への不信感が大きかったので

歩けるようになった事で長年抱いていた不信感が無くなったのでしょうね

その不信感は全くの誤解でしたが

私にとっても姑にとっても明るい数か月を送ることが出来ました。

 

姑の誤解は

①便秘と不眠症で内科を訪れたが

精神科を紹介され処方された薬を飲んだら

パーキンソン病になったんだと何年間も逆恨みをしていました。

②顔のほほの辺りが痛と言い

あちこち病院へ行き最終的に口腔外科で

何処も異常がないと言われ藪医者ばっかりだと憤慨していました。

③入れ歯が合わないと新しく作り直したのに

合わないと文句を言い続けて半年通い

最終的に歯科医師に直すところはありません。

と言われその後もずっと文句をいっていました。

④便秘が酷いと近所の内科には何度も行きました。

そのたびに浣腸で出すのですが

一時的にスッキリするものの翌日も不快で

それも病院のせいになっていました。

 

姑は先生の話を聞かない上に

病気に対する知識を得ようとしないと思っていました

確かに異常な過保護の家庭環境で育ちナルシシズム

自己愛は今も健在ですが

レビー小体型認知症だった原因もあります。

 

高齢者がアドバイスや話を聞かなくなることがあります。

高齢者の特徴ですが

特徴ですので無駄にイライラする必要が無いのです。

 

経験の蓄積:

長い人生経験を持つため、自分の意見や判断に自信を持つことが多くなります。

価値観の固定化:

年齢とともに、価値観や考え方が固まることがあり、

新しいアイデアや視点を受け入れにくくなることがあります。

コミュニケーションスタイルの変化:

若い世代とのコミュニケーションスタイルの違いが、

理解や共感を妨げることもあります。

健康や認知機能の変化:

認知機能の低下や健康問題が影響し、集中力や理解力が低下することがあります。

独立心の強化:

自立した生活を重視するあまり、他人の意見を受け入れにくくなることもあります。

 

なので病院へ行かないと怒り出し

夫へ鬼のような顔で

「何でこんなにこんなに痛いと言っているのに

病院に連れて行く気はないのか?」

「よくそんなことが出来るな!!!」

夫は平日の休みに病院へ連れて行っていました。

 

高齢者の暇つぶしか?

って夫は言っていましたが

母を思う夫の優しさだったのか?

ネグレクトで怖い母には逆らえないような精神的ストレスがあって

連れて行くしかなかったのか?

 

この頃私は残業尽くめで働いていて

朝は5時起床、お弁当作り、子供たちを学校に送って会社に出勤し

お昼休みは一度自宅に帰ってきて

姑のお昼ご飯と薬をだし

夕方も一度家に帰って姑にご飯と薬をだして

また職場に戻り残業をしていました。

 

夫も私の居ないところで

姑からの強烈なストレスを感じていたと思います。

夫は夜勤でしたので夫婦の会話も少なかったのですが

お互いが頑張っている様子は解っていました。

休日も一緒の日が殆どなかったんですが

子供の部活にはよく夫婦で顔を出していて

夜間練習や土日の練習試合は

大変でしたけどとても楽しかったですね。

子供の追っかけは本当に元気をもらえました。

 

姑もデイサービスに休むことなく通っていて

順調な日々が数か月続きました。

 

薬がピタッと合えばこんなにも元気になる事があるのかと

医療の進化は凄いと感じました。

10年前までは調べてもピンとこない記事ばっかりでしたが

レビー小体型認知症と診断されてから

ネットで調べるたびに新しい薬剤が開発されて

さらに今後も研究が進み

さらなる改善がされるなどと書いてある記事をよく目にしました。

 

お人形のように動くことが出来ず

口からよだれを垂れ流して

顔も無表情だった姑が

薬の力でここまで変わるなんて驚きでした。

 

ところが数か月経つと

また違った症状が現れてくるのです。

「お腹がすいて死にそうだ」

と訴えてくるようになりました。

とてつもない食への欲求があり

食べ物が目の前にないと不安になり機嫌がものすごく悪く

その顔ははんにゃのようでした。

表情が変わってしまう程の食への欲求です。

台所に立つと

姑が思う何かおいしいものが出てくる!

と期待していました。

洗い物や食器の片づけだけで終わると私をじっと見ていて

よくよく見ると私の口元を見ているのです。

何か食べているのかどうかの確認です。

子供たちがお菓子を食べ始めると

上目遣いでじっとみて

「それ!なに!おいしいの?すこし」

と手をだし近づいてきます。

 

なので姑の近くにはいつもスナック菓子やパンを

てんこ盛りに置いておきました。

これは今も切らさず常に置いておきます。

食事も姑から出さないと機嫌が悪くなりました。

イカのお刺身は固いかと思って

姑には別のお刺身を出すのですが

「それ!なに!おいしいの?すこし」

とお皿を出して近づいてきます。

その目が異常にらんらんとしていて

理性のかけらも見えませんでした。

 

判断力の低下と聞いて何を想像しますか?

理性的な判断が主になるかと思います。

それは感情のまま発言し

欲求のまま行動してしまう事です。